木造賃貸を考える

木造賃貸を考える

建築

収益物件の依頼はあまりないんですが、たまに依頼されることがあるので考えてみました。

収益物件の予算は賃料相場から利回りを逆算して算出します。その予算を超えてしまうと収益物件として成り立たなくなるので計画自体が進むことはありません。

そして多くの場合、その予算は厳しいものになります。

その予算を実現できるのが建売になるのですが、街に対してもつくり手に対しても建売が最適な答えではないと思っています。

通常、コストを抑えるためにできることは建物サイズを小さくするか仕様を安価なものにするかの2つになります。

仕様を安価なものにするのが建売です。

上記2つ以外の方法で、設計力を使うことで3つ目の方法があるのではないかと思うようになりました。

例えば、屋根と壁というのはあって当たり前ですが、半円状の建築にすれば屋根と壁が一体になり、壁が存在しなくなります。無くなればその分、費用は抑えることができると思います。このようなことを積み重ねていけば、無理なく削られた新たなカタチができるのではないかなと可能性を感じています。

柱や梁、壁紙や石膏ボードなど建築の部位ごとに必要性を再考し、可能性を探しています。