最近、工法と構法の整理と見直しを繰り返しています。
工法は工事の方法のことで、構法は構造の方法という意味です。
建築をとりまく環境は戦後から現在に至る約70年の間だけでも大きく変わってきたと思います。
その中のひとつに、材料費と人件費の変化があげられます。比較的、材料費が高くて人件費が安いという時代が続きましたが、現在では職人不足や社会環境の変化で逆転現象が起き、材料費が安くて人件費が高くなっています。
だからといって、材料コストの安いものを多用したり、限度をこえて人件費を削るようなことは最適な解答ではないと思います。
建築においては工法と構法を見つめ直し、時代に合わせて新たな工法と構法を開発することが最適な解答になると思っています。