線と面 柱と壁

線と面 柱と壁

建築

現在進行中の新築住宅と戸建てリノベーション、それぞれの空間構成を検討しています。

クライアントが求めている暮らしのことや、敷地の条件などを鑑みて、新築住宅は面で構成して、戸建てリノベーションは線で構成しようかなと考えています。

面で構成するというのは、具体的には壁を使って空間をつくることです。壁を拠り所にして居場所をつくっていく方法で、わたしが設計したものでは「十三のいえ」がこれにあたります。

一方、線で構成するというのは、柱を使って空間をつくることです。柱を美しく配して、その隙間に空間をつくってきます。

実際は柱と柱の間に何か面的なものを感じたりもするので、はっきりと面構成と線構成を区別できるわけでもなく、両者を往来しながら空間を構築していくことになるんですが。

話は少しそれますが、この柱と柱の間に感じる何かをいつも大切に考えていて、日本特有の「間」がそれに当たると思っています。

空の間で空間になり、時の間で時間になり、人の間で人間になります。点と点の間が存在することが文字でも表現されていておもしろいなと思います。

半年から1年後ぐらいには建築として実際にカタチになってると思いますので、あらためてまた説明できれば良いなと思います。