自分が考える建築家とは

自分が考える建築家とは

建築

初の女性脚本部員として大手映画会社に入ったが、男性社会の理不尽さを味わい、少女小説の執筆を経てテレビの世界へ。「とうとうテレビドラマを描いたのか」と見下されるように言われても、テレビの将来性を確信し、脚本家としての才能を開花させた。(追想録 橋田寿賀子さん 日本経済新聞 2021年5月14日夕刊より引用)

この記事を読んでみて橋田さんが一番大切にされていたのは自分が書いた脚本でお茶の間の皆さんが楽しめることで、その媒体が映画かテレビかというところには大きなこだわりがなかったんじゃないかなと自分なりに考察しました。

同じような風潮が建築家業界にも残っていて、わたし自身も「建築家は設計のみをするべきで、施工までしたら建築家ではない」と言われることが今でもあります。

わたしは建築家はこうあるべきだという考えはあまりなくて、クライアントが楽しく暮らすことができて、喜んでもらえる建築をつくることが一番大切で、そのためにできることは何でもやれば良いんじゃないかと考えています。

結果的に設計から施工まで一貫して自社で対応していますが、設計も施工もひっくるめて建築なので、これからもこのようなスタイルで建築家を続けていこうと思っています。